2021.03.08

NF PR

The Secret of Yakult 1000

君はまだ、


ヤクルトを知らない


山口一郎がオンラインで直撃取材


- sponsored by ヤクルト本社 -

「なんで、こんなに効果があるの?」と山口一郎が絶賛愛飲中の「Yakult(ヤクルト)1000」。
気になりだしたら止まらない一郎が、「Yakult1000」の開発秘話と、それを生み出したヤクルトという会社の企業文化を開発担当者&広報担当者に訊く。
開発に20年をかけた「Yakult(ヤクルト)1000」はまさに「ヤクルトの集大成」
山口一郎(以下: Y) 「僕が『Yakult1000』を知ったのは、ユーミンさんの紹介だったんです。ラジオ収録のときに、僕がよく眠れないという話をしたら、ユーミンさんが『これ、飲んでみなさい』と『Yakult1000』を勧めてくれて、飲み始めてみたら、ストレスがかかっている状況でもスムーズに眠りにつけるようになって。体調もだんだん良くなり、身体への効果を実感しました。ネット上にも、『Yakult1000』にはシロタ株がたくさん入っているとか、効果についての色んな情報がありますけれど、『シロタ株って何?』ということや『ヤクルトという会社がどのような理由でこの商品を開発したのか』など、ヤクルトの方に直接お話を伺いたいと思っていました。そうすれば、『Yakult1000、飲めよ!』と胸を張ってファンのみんなにも説明出来るかなと(笑)」

画像左上: 開発部 渡邉治氏 画像右上:広報室 丸山英輝氏

開発部・渡邉治氏(以下: W)「そのように仰っていただき、ありがたく思います。この商品が出る以前は『ヤクルト400』という商品が当社の中で一番菌数の多い商品として1999年に発売されていました。それ以降、より高菌数にするための開発を進め、『Yakult1000』の発売にこぎつけたのが2019年10月でした。なので、世に出るまでに20年ほどかけた、ヤクルトの研究開発の集大成なんですよ」

Y「『ヤクルト400』から『Yakult1000』が発売されるまで20年かかったんですか!?」

W「時間がかかったのには二つ理由があります。一つ目は、商品の菌数を増やす、維持することがとても難しいこと。二つ目は、既に『ヤクルト400』がある中で、お客様に『ヤクルト400』と違う価値も提供しなければいけないことです。その価値を科学的に説明出来るようにした上で発売する必要があったんです。医薬品ではなく食品として効果や機能を訴求するためには、きちんとした根拠を示した上で、特定保健用食品や機能性表示食品として行政の許可を得たり届出をしたりする必要があります。『Yakult1000』についても、「一時的な精神的ストレスがかかる状況でのストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能」を実証するための臨床試験(臨床試験データの詳細はこちら)を行い、データを取得した上で機能性表示食品としての届出を行っています。そうした点も時間がかかった要因です。」

Y「そもそもなんですが、シロタ株ってなんですか?乳酸菌なんですか? 小さい頃から乳酸菌という言葉は耳にしていてお腹の調子が良くなるとか、そういうイメージはありますけれど」

W「はい、乳酸菌です。ヤクルトを作ったのは代田稔(しろたみのる)という医学博士なのですが、彼は、1920年代、日本の衛生環境がまだ悪く、感染症で亡くなるお子さんが多かった時代に病気にかからないようにする予防医学を志しました。そして、腸の健康が長寿や疾病予防に繋がるのではないかと考え、乳酸菌が腸の中の悪い菌を抑えることを発見したんです。乳酸菌といっても、属や種などの分類があり、同じ種類の乳酸菌でも株ごとに特徴が全く異なります。乳酸を出す菌が乳酸菌というカテゴリーに入るのですが、乳酸菌を口にしても、殺菌作用の強い胃液や胆汁という消化液の関門があるので、腸に届く前に死んでしまうものが多いんです。より生きて腸に届くように強化培養した菌が乳酸菌 シロタ株で、選び抜かれた菌と言えます」

Y「乳酸菌というカテゴリーの中に色んな種類がある中で、胃酸にも勝つ、腸に届く乳酸菌はこれだ!と代田さんが見つけたわけですね。代田さんは1920年代に健康のために腸内環境が大切だと言っていたわけですか?」

W「そうなんです。私たちの会社には“代田イズム”という事業の原点となる考え方があります。それは“予防医学”“健腸長寿”“誰もが手に入れられる価格で”という考えなのですが、事業が始まった1930年代から代田はそれらの考えを提唱していました。予防医学の大切さや腸内細菌が健康とさまざまな関わりがあることが近年、科学的に実証されてきています」

Y「1920年代だと、代田さんが『健康のために腸内環境を良くした方がいいよ!』と言っても、一般の人たちからすれば『は?何を言っているの?』という感じですよね(笑)」

W「そういう反応もあったかもしれません(笑)。ただ、ヤクルトという会社は、代田の想いに賛同した人たちが、ヤクルトを販売するチームを作ったことが始まりです。当時から代田の想いに共感した方たちがいたからこそ、ヤクルトの事業が始まったのだと思います」

Y「それってすごいことですよね。代田さんや周りの方に腸内環境が大切だという確証があったのかもしれないけれど、それを「ヤクルト」という商品として世に広めていくことは、自信が無いと出来ないことだと思います。当時のほとんどの人たちは腸内環境のことを意識していなかったわけじゃないですか。それをここまで大きな企業に成長させたのはすごいことです。代田さんって、何だか宇宙人みたいですね(笑)」

広報室・丸山英輝氏(以下:M)「ただ、初めから順調に業績を伸ばしてきたわけではないんです。先程の話にもありましたが、乳酸菌ってよく分からないというイメージが一般消費者の方たちにあったり、菌というと、バイ菌のような悪いイメージを持たれる方も多かったりしたので、体のために役立つ菌もあるということを丁寧にお客様にお伝えしてきました」

Y「なるほど。今でこそ、乳酸菌は体に良いというイメージがあるけれど、当時は菌と聞いたら、バイ菌を想像するかもしれない」

M「本当に菌が身体にいいの?というところから、乳酸菌の説明をして、納得して飲んでいただくことを当社は大切にしてきました。海外展開もしていますが、海外で菌はバクテリアという表現をされてしまうので、より悪い印象を持つ方もいます。そうしたイメージを払拭しながら商品を普及させてきたんです」

ヤクルトの培ってきた様々なノウハウが「Yakult1000」の機能性と美味しさのバランスを生む
Y「ところで、例えば別の会社がシロタ株で飲み物を作ることは出来るんですか?」

W「商品から菌を拾い、培養すれば出来なくはないです。ただ、菌数を増やす、維持するのが難しいと言いましたが、例えば「Yakult1000」であれば、賞味期限内に1000億個の生きた菌を製品の中で担保しています。そのための培養技術や原料の選択は、「ヤクルト」を80年以上作り続けてきたノウハウによるものなので、菌だけを拾ってきても、同じようなスペックの商品は簡単には作れないんです」

Y「なるほど。この商品の中に1000億個の菌を入れておくことが大変ということですが、どのようなところが難しいんですか?」

W「まず菌を増やす培養が難しいんです。使用する原料によっても菌の増え方が違います。また、高菌数、高密度化には菌を増やす技術だけではなく、菌数を安定化させる技術も必要です。乳酸菌は酸味が強い乳酸を出すので、乳酸がたくさん出ると、酸っぱくなって美味しく飲めなくなってしまうんです。菌は基本的に酸に弱いので、製品の中でたくさん酸を出してしまうと、風味の問題もありますし、菌自体も弱って長く生き続けられなくなってしまいます。出来る限り製品の中では乳酸を出しすぎないように、原料の選定や培養方法など、工夫しながら作っています。本当に色んなノウハウが詰まっているんです」

Y「なるほど。僕たちも音楽を作る上で、たくさんの人に聴いてもらう音楽と、自分たちがやりたい音楽があって、僕たちは音楽変態なので、世界中の色んな音楽を聴いて難しいものも好きになるんですけれど、音楽にそれほど興味の無い人たちにも良いと言われるものも作らないといけない。今のお話だと、シロタ株をたくさん入れるだけでなく、味も良くしないと多くの人に飲んでもらえない、そのバランスが難しいということですね。そのために色んな技術が必要だと」

W「そうです。やはり食品なので、美味しく飲んでいただき、続けてもらわないといけない。そうした点も開発部門として重視しています」
創始者・代田稔博士のワールドワイドな発想がエスペラント語に由来する「ヤクルト」という名を生んだ
Y「この容器の形状はすごく飲みやすいんですけれど、この容器をデザインしたのは剣持勇さんですよね。いつ頃から剣持さんデザインの容器が使われているんですか?」

M「この容器は1968年に導入しているんですけれど、容器の歴史を写真を見ながらご説明します。一枚目の写真(写真1)は、1935年に『ヤクルト』を初めて製造販売した、福岡の代田保護菌研究所の集合写真です。この写真の中に当時の『ヤクルト』が写っているのですが、山口さん、どこに写っているか分かりますか?」
写真1: 福岡の代田保護菌研究所の集合写真
Y「子供が持っていますね! 瓶ですね」

M「そうなんです。これが当時の『ヤクルト』で、720mLサイズの瓶に入っていたんです。初めはお客様に希釈して飲んでいただく形で販売されていましたが、だんだん年数を重ねるうちに、そのまま飲めるタイプに変わっていきました。二枚目の写真(写真2)は、そのまま飲めるタイプになった『ヤクルト』なのですが、当時は地域により容器の形状や容量がバラバラだったんです。各地域で『ヤクルト』を販売していた人が自分で選んだ容器を使用して販売していました。」
写真2: 1950年代前半の「ヤクルト」
Y「なるほど。一つの会社があったのではなく、代田さんに共感した人たちが各地にいて、それぞれの容器で『ヤクルト』を販売していたんですね」

M「そうなんです。ただ、『ヤクルト』という商品をより多くの人に飲んでいただきたいという思いから、地域によりバラバラでは良くないだろうということで、1955年に株式会社ヤクルト本社が設立されました。そのタイミングで容器も統一されて、それが三枚目の写真(写真3)になります。これが1955年に発売になりまして、65mL、45mL、30mLの容器で販売されていたようです。ただ、ガラスの瓶に『ヤクルト』が入っていると非常に重たいんです。当時は販売本数も増えて、ご家庭などに『ヤクルト』をお届けするヤクルトレディの数もだんだん増えていたのですが、同時にヤクルトレディの労働負荷軽減が重要な課題になっていました。また、牛乳瓶のように回収した容器を洗浄してリサイクルしていたので、衛生面からも新しい容器の必要性が話し合われていました。そして1968年に導入されたのが、四枚目写真(写真4)の、剣持勇さんデザインの容器です」
写真3:1955年に統一されたヤクルト容器(左から65mL、45mL、30mL)
写真4: 1968年に導入されたヤクルト容器
Y「今の容器と変わらないですね」

M「大きさは少し異なりますが、形は1968年のままです。現在は『Yakult1000』、『ヤクルト400』や『Newヤクルト』など、9種類の『ヤクルト』を販売しています」

Y「ヤクルトレディが誕生したのはいつなんですか?」

M「1963年です。それまでも『ヤクルト』のお届けはしていましたが、婦人販売システムという呼び方で、女性を採用したお届けを組織的にスタートしたのが1963年です」

Y「それも企業としていい戦略ですよね」

M「今でもそうなのですが、ヤクルトレディは主婦がほとんどです。お届け先のお客様も当時は家庭を守っていた主婦の方が多かったため、同じ立場でコミュニケーションできるのは、同じ立場の主婦だろうと。そうしたことからヤクルトレディが生まれたんです」

Y「お話を聞いていると、とんでもないブレーンがいたんでしょうね(笑)。ちなみに、“Yakult=ヤクルト”という名前を考えたのは誰なんですか?1935年の写真(写真1)に“YAKULT”というロゴがありますが」

M「名前については諸説あるのですが、エスペラントという世界共通語で“ヨーグルト”のことを“ヤフルト”と言うらしく、“ヤフルト”だと言いにくいので、“Yakult=ヤクルト”という造語になったと聞いています」

Y「僕もエスペラントを勉強したことがあるのですが、1920年代はエスペラントを世界共通語にしようという運動が盛んだった時代ですよね。ということは、ヤクルトは当時からグローバル企業を目指していたということですね」

M「そうなんです。健康というのは世界共通の願いでもあるので、エスペラントを使用したとも聞いています」

Y「1920年代に乳酸菌が腸に効くという確信を持って日本全国に広めるだけではなくて、グローバルなものにしようと社名を決めるときにエスペラントを使うなんて、すごいです。剣持勇さんに容器をデザインしてもらうとか、企業戦略もすごいことですよ。次はぜひヤクルト本社に行ってみたいです」

W「東京・国立市の中央研究所にはヤクルトの歩みを展示した代田記念館もありますので、是非お越しください。新型コロナの影響で現在は見学者を受け入れられないのですが、また状況が変わればご案内させて頂きます。」

Y「研究所に行かせてください。代田さんにとても興味が湧きました。今日は本当にありがとうございました」

W、M「ありがとうございました」
商品情報
『Yakult(ヤクルト)1000』
機能性表示食品

届出表示:本品には乳酸菌 シロタ株(L. カゼイ YIT 9029)が含まれるので、一時的な精神的ストレスがかかる状況でストレスをやわらげ、また、睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を高める機能があります。さらに、乳酸菌 シロタ株(L. カゼイ YIT 9029)には、腸内環境を改善する機能があることが報告されています。

・食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
・本品は機能性表示食品です。特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
・本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
・商品に関するお問い合わせ /ヤクルトお客さま相談センター フリーダイヤル 0120-11-8960
・携帯電話・PHSからはナビダイヤル 0570-00-8960(有料)へ
・(受付時間/9:00~17:00 土日・祝日・夏季休業・年末年始等を除く)※時間を短縮している場合があります。